権蔵温泉

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            ・かんの温泉ホテル


トンデモナイ山の中。砂利道を行くぞって感じ。秘湯感たっぷりのたたずまいなんです。写真は木造の湯治棟。右側は浴場棟。


本館


施設の傷みは激しく目立ちます


露天です。
源泉からほど近くお湯の鮮度は素晴らしいモノ
があります



混浴露天風呂です


小浴場。湯船のすぐ横に源泉があります。


中浴場


大浴場


これが、いろんな掲示板で、悪評高い
ペタペタビニールのスリッパ
超有名な「かんの温泉」に行ってきました。
私の自宅がある札幌市西区からは、高速道を使用しても片道約240キロ。約4時間の距離です。日帰りするには限界に近い。なので、おいそれとは行かれまへんがな。

今回、初めての行きました。噂では、経営がかわって、以前より雰囲気がわるくなったとか。例えば、宿泊料金でスリッパにまで差をつけるとか?(さだかではない)
でも私は昔を知りませんから、こんなもんなんだろうという按配。

・場所
河東郡鹿追町。鹿追町中心部から然別湖に向かう道道85号を途中で分岐し、道道1088号線に入ります。鬱蒼とした原生林に囲まれたシイシカリベツ川の渓流を眺めつつ、よく整備された砂利道を、山奥へ進むこと約14キロ。どんづまりに目指す、かんの温泉がありました。

・施設など
駐車場は広いです。その一角に自家発電機がウィンウィンうなっています。なるほど、ここには電気が通じていないんだ。秘湯というにふさわしいというべきか?

車を降りると、まず木造平屋建の湯小屋が目に入ります。その向かいに、木造二階建の旧館、そして最奥に鉄筋コンクリート造の新館という案配の配置。
外観は、すべからく、かなり傷んでいます。

坂道を登り、旧館と湯小屋をつなぐ渡り廊下をくぐり抜け、宿の入り口は新館にありました。

日帰り入浴は金1000円也。(このときは自由人別冊の無料スタンプ有効也)10時〜18時まで。(ただし受付は5時で終わり)。土日祝日は3時間の入浴時間制限有。

自動ドアの玄関を入ると、左側に小窓の受付。ここで料金を払います。(私は無料スタンプ帳を提示してスタンプを押してもらいました。この瞬間、自由人のもとをとっちゃった、イヒヒ)目の前に、おなじみ「日本秘湯を守る会」の提灯。

なにやら七福神の人形やら、だるまさんやら御めでたい小物が飾られています。無料休憩所あり。ロッカーなし。下駄箱なし。貴重品は帳場へ。

ごちゃごちゃ雑然としたアトモスフフェア〜なお宿ですな。同じ湯治旅館なら大沢温泉自炊部を見習っていただきたいもんです。まあ条件が違うから無理か。

ここには、浴室が5つあり、8つの湯船が存在します。それぞれ効能も違う。
すべてかけ流し。しかし源泉温度により加水あり。

湯船一つ一つに御めでたい名前がつけられているわけですが・・・

「大浴場」
打たせ湯     =恵比寿の湯 =肩こり、筋肉痛
浴室すみの小さな湯=布袋の湯  =高血圧、心身症
メイン浴槽    =毘沙門の湯 =関節痛、皮膚病

「中浴場」
左 側      =不動の湯  =胃腸病、神経痛
右 側      =大黒の湯  =気管支炎、喘息

「小浴場」
         弁天の湯   =創傷、美肌作用

「岩風呂」
         寿老の湯   =更年期障害、痔

「露天風呂」
         福禄の湯   =痛風、ストレス

なんだそうです。まあ、はっきりいって名前なんか、宿で勝手につけただけで、どうでもいいです。以前は名前なんかついていなかったらしい。

昔は全部混浴だったそうです。今は、女性は、いつでも全ての浴室に入られるのですが、男性には入浴時間制限があります。

日によっていろいろ変わるらしく、男性が全部入るのは至難の技。だいたい、2時半から3時にかけて制限が入れ替わりますので、全部要領よく入りたい方は、1時くらいにくるのがよろしいかと。

張り紙がありまして、「当館の湯は大変成分が濃いため、一度にはしごをいたしますとかえって健康をそこないます。一日に入浴なされる湯は2〜3にとどめてください」(記憶に頼っているので大意です)だそうです。
ふ〜ん、あたしゃ全部はいっちゃったさ。せっかく遠くから来たんだもんね。おかげで、体にいいやら悪いやら、わけわかんなくなりました。たはははは。健康を大いに害したものと思われ。

到着したのが午後1時半。時間制限をにらみつついざ入湯。

・まずは、中浴場へ。(男女時間制限あり。大浴場と入れ替え)
脱衣場は、かなりぼろ。(このぼろさは館内全域に同様ですが)かごもぼろ。浴室はタイル張りでカランなし。正面に大きな窓があり、開放感はあります。

浴室へ入ると窓際に2メートル角ほどの湯船が二つ。

左側が不動の湯。あつめ。にごりあり。湯の華あり。泡つき少し。飲めます。炭酸と鉄のお味。
含炭酸重曹食塩泉。PHとかは不明。源泉温度56℃。湯小屋のすぐ外に源泉あり。

右側は大黒の湯
ぬるい。飲めない。見た目は不動の湯と変わらない。

・次に小浴場へ(客単位貸切)弁天の湯というのかな。

小さな湯船と小さな脱衣場。せいぜい二人しか入られません。貸切になるそうです。ここも、タイル張り。かなり傷んでいます。鄙びというよりぼろ。

源泉が湯小屋のすぐ脇にあり、お湯の新鮮度はかなりのものです。
見た目と、お味は中浴場の湯とほとんど同じですが、湯の華は小浴場の方が多い。つるつる感あり。適温。加水なし。もちろんかけ流し。お湯はここがいちばん濃い感じです。残念なのは隣に便所があり臭いこと。

・次、露天風呂へ(常時混浴)
湯船は二つあります。(福禄の湯)
丸太をあしらった円形の湯船から小さめの四角い湯船へお湯が流れ込み湯温調節をしています。ここの源泉も、ひとつは湯船のとなりにあります。二種類のパイプが引き込まれていて、ブレンドです。お湯はやっぱり他と似た様な感じです。鈍感なのか私にはあんまり違いがわからん?

露天ですから当然開放的です。目の前に小さな滝。目の前に広がる景色はワイルドそのもの。冬景色のほうがいいかな。

・さて、そうこうしてるうちに、入れ替え時間がきましたので、大浴場へまいります。

脱衣所は男女別ですが、浴室はひとつ。
向かって右奥に岩をあしらった小さな湯船(布袋の湯)。まんなかにひょうたん型の大きな湯船(毘沙門の湯)。そして左奥には打たせ湯(恵比寿の湯)。

やっぱり私には、お湯がみんな同じに思えたりします。適温。タイル張り。ここはかなり整備されています。カランはありませんが、洗い湯がある。石鹸シャンプーもある。

おっと事件です。女性専用時間帯ではないのに、なんと女性客がきました!しかも若い。なんとカップルじゃん。こういうの困るんですよ。私は緊張してゆっくりできないんだなぁ。

しかも、きゃっきゃと戯れてやがる。うっせーんだよバカやろー。といいたいところですが、つれの男性、ちょっと強面・・・・・・。仕方がない若い二人だ、大目に見てやろう。あずましくないなぁ。

最後に岩風呂です(寿老の湯)。男性に入浴時間制限はありません。
ここは最も気に入りましたね。泉質もここだけ違う。やや青みのかかった透明なお湯。あわつきあり。しかも足元湧出+一部引き湯。
雰囲気もいいし天井も高い。浴室内の整備もここが最も優れていました。すこぶる新鮮なお湯です。あー気持ちがいい。ずーっと浸かっていたくなる。なるほどこれなら許してやろう。←って、あんたナニ様や?

・感想
お湯そのものは総じて文句がないレベル。ただし、お湯だけならニセコ薬師温泉とも似ているし、鄙びた湯治場風情を味わうのならニセコ鯉川温泉の方が数段上。露天風呂の開放感ならニセコ五色の方が上。
とにかく、あまりにもぼろくないだろうか。手入れが行きとどかなすぎ。なんとかしなさいって感じ。要するに、こんな山奥の辺鄙なところまでくる理由がみつからない。

でもお客は多い。なんだか、評判のうえにあぐらをかいていないでしょうかね、ってのは言い過ぎか。日本秘湯を守る会だから偉いのかな?

ただで入れてもらって文句を言えた義理ではないが。やり方次第で、もっと魅力ある施設になりうる潜在力は大いに感じます。頑張って欲しい。
(平成15年9月入浴)


再度訪れました。施設は多少改修されていますが、不潔感、ぼろさ加減は相変わらずです。しかも従業員の接遇の悪さは特筆すべきものがあります私の中では、評価下がりっぱなしです。(H18.6.24)